「社労士試験に挑戦したいけれど、法律の知識がない自分でも合格できるの?」
「独学と通信講座なら、どちらを選んだほうがいい?」
「通信講座は種類が多すぎて、初学者にはどれが合っているのかわからない」
このように感じている方は少なくありません。
社会保険労務士試験は、労働・社会保険に関する法律を中心に幅広い知識が問われる難関国家資格です。2025年度の合格率は5.5%で、受験者43,421人に対して合格者は2,376人でした。
ただし、法律を初めて学ぶ人だから合格できないわけではありません。
重要なのは、最初からすべてを自力で理解しようとするのではなく、試験範囲を整理した教材・講義を使い、基礎から段階的に学習することです。
私は勤務社労士として、実際の仕事で労働・社会保険関係の法律に触れていますが、社労士試験の学習で重要なのは、単に法律知識があることではありません。
「何を覚えるべきか」「どこまで理解すべきか」「どの論点を繰り返すべきか」を判断しながら学習することが合格への近道です。
この記事では、社労士試験の初学者が通信講座を選ぶときのポイントから、おすすめ5社、タイプ別の選び方、受講前のチェックポイントまで詳しく解説します。
【結論】初学者が社労士試験に通信講座で合格することは十分可能!
結論からいうと、法律知識のない初学者でも、通信講座を利用して社労士試験に合格することは十分可能です。
もちろん、通信講座を申し込めば合格できるわけではありません。
社労士試験は合格率が低く、科目ごとの基準点も設定されているため、継続的な学習が必要です。
一方で、初学者が独学で苦労しやすい「学習範囲の把握」「教材選び」「法改正への対応」「問題演習の進め方」などを通信講座なら効率化できます。
特に初学者にとって大きいのは、「何を、どの順番で勉強すればいいのか」が最初から決められていることです。
社労士試験では、労働基準法、労災保険法、雇用保険法、健康保険法、厚生年金保険法、国民年金法など、複数の法律・科目を横断して学習する必要があります。
そのため、勉強の方向性を間違えないことが非常に重要です。
独学と比較した通信講座の3つのメリット
初学者が通信講座を利用するメリットは、大きく3つあります。
1つ目は、教材選びに迷いにくいことです。
独学の場合、テキスト、過去問題集、予想問題集、法改正対策などを自分で用意しなければなりません。
通信講座なら、基本的な教材や問題演習、直前対策まで一つのカリキュラムにまとめられているため、「次に何を勉強するか」で迷いにくくなります。
2つ目は、法改正への対応です。
社労士試験では法律改正が重要な出題テーマになります。市販教材だけで独学すると、最新情報を自分で確認する負担があります。
通信講座の場合は、法改正講座や追補教材などを用意しているケースがあり、最新情報を学習に取り入れやすくなります。
3つ目は、学習を継続する仕組みがあることです。
社労士試験では、短期間だけ頑張るよりも、数か月にわたって学習を続けることが重要です。
通信講座には、学習スケジュール、進捗管理、質問制度、スマホ学習など、継続を支援する機能があります。
初学者の場合、知識そのものよりも「何から始めればいいかわからない」という状態が最初の壁になります。
その意味で、通信講座は単なる教材ではなく、合格までの学習ルートを作ってくれるサービスと考えるとよいでしょう。
合格に必要な勉強時間の目安は約800〜1,000時間
社労士試験の初学者が合格を目指す場合、一般的な学習時間の目安として800〜1,000時間程度が挙げられます。
ただし、これは試験団体が定めた公式の必要時間ではありません。
法律や人事労務の経験、資格試験の経験、学習できる時間、教材との相性などによって必要時間は大きく変わります。
例えば1年間で1,000時間を確保するなら、単純計算で1日約2時間45分です。平日に2時間、休日に4〜5時間程度を確保するような生活であれば、現実的な範囲に入ってきます。
重要なのは、「800時間勉強すれば必ず合格できる」と考えないことです。
社労士試験では、単なる勉強時間よりも、理解→問題演習→復習→弱点補強というサイクルを何度も繰り返すことが重要です。
1. 初学者が社労士合格を目指すなら通信講座がおすすめな理由
1-1. 独学よりも挫折しにくい!通信講座の3大メリット
社労士試験の初学者が最初につまずきやすいのは、専門用語の多さです。
例えば「労働基準法」だけを見ても、労働時間、休憩、休日、割増賃金、年次有給休暇、就業規則など、多くの論点を理解する必要があります。
さらに社会保険科目では、健康保険、厚生年金、国民年金など、似たような制度を比較しながら覚えなければなりません。
ここで独学の場合、「この条文はどこまで覚えるべきなのか」「この論点は過去にどのくらい出題されているのか」という判断まで自分で行う必要があります。
通信講座なら、講師が重要ポイントを整理して説明してくれるため、初学者でも学習の方向性をつかみやすくなります。
また、スマホで講義を視聴できる講座なら、通勤時間や昼休みなどを学習時間に変えることもできます。
スタディングでは、1動画5分程度から学べる講義やAIによる学習計画・復習機能などを提供しています。
社労士試験では、「全部理解してから次に進む」という勉強法より、まず全体像を把握し、その後に問題演習を繰り返して知識を定着させる方法が効率的です。
初学者ほど、一つの論点に時間をかけすぎないことが大切です。
1-2. 初学者が知っておくべき難易度と必要学習時間
社労士試験は、決して簡単な試験ではありません。2025年度の合格率は5.5%でした。前年の6.9%から低下しており、年度によって合格率が変動しています。
また、社労士試験には選択式と択一式があり、総得点だけでなく科目ごとの基準点もあります。
つまり、得意科目だけで大量に得点しても、苦手科目で基準点を下回れば不合格になる可能性があります。
そのため初学者は、早い段階から「苦手科目を作らない」ことを意識する必要があります。
目安となる学習時間は800〜1,000時間程度ですが、重要なのは時間の長さだけではありません。
例えば、講義を100時間視聴しただけでは十分とはいえません。
講義を聞いた後に問題を解き、間違えた論点を復習し、再び問題を解くというアウトプット中心の学習に切り替えることが重要です。
1-3. 初学者の合格スケジュール|勉強開始から直前対策まで
社労士試験は例年8月に実施されます。初学者であれば、基本的には本試験の10〜12か月程度前からスタートするのがおすすめです。
例えば8月の本試験を目標とする場合、次のような流れが基本になります。
8〜10月:基礎インプット
労働基準法などの主要科目から学習を開始し、講義とテキストを使って全体像を理解します。
11〜1月:基礎+問題演習
講義を進めながら、学習した科目の過去問や確認問題を解きます。この段階では、正解できるかどうかだけでなく、「なぜ間違えたのか」を確認することが大切です。
2〜4月:過去問中心の学習
一通りインプットを終えたら、問題演習の比重を高めます。過去問を繰り返し解き、頻出論点を確実に得点できる状態にします。
5〜6月:法改正・白書・弱点補強
社労士試験では、法改正や白書・統計などの直前対策も重要です。この時期には、苦手科目を放置せず、全科目の得点力を底上げします。
7〜8月:模試・総復習・直前対策
本試験と同じ時間で問題を解き、時間配分や弱点を確認します。直前期は新しい教材を増やすより、これまで使ってきた教材と問題集を繰り返すほうが効果的です。
2. 初学者が失敗しない社労士通信講座の選び方5つのポイント
通信講座を選ぶとき、「料金が安いから」「合格率が高いから」という理由だけで決めるのはおすすめできません。
「初めて学ぶ人でも迷わず学習を進められるか」という視点を持ち、次の5項目を総合的に比較しましょう。
2-1. 【教材・講義】初学者でも法律用語が理解しやすいか
初学者にとって最も重要なのが、教材と講義のわかりやすさです。
社労士試験では専門用語が多いため、テキストを開いたときに「何が重要なのかわからない」という状態になると、学習効率が大きく落ちます。
チェックしたいのは、次のポイントです。
- 図表やイラストが使われているか
- 重要論点が明確になっているか
- テキストの情報量が多すぎないか
- 講義の説明が自分に合っているか
- スマホで視聴しやすいか
- 問題演習まで一つの流れで進められるか
特に初学者は、無料体験講義を実際に視聴してから決めることをおすすめします。
文章だけで「わかりやすい」と判断するより、講師の話し方や説明のテンポを自分で確認したほうが失敗しにくいからです。
2-2. 【サポート体制】質問対応や学習相談があるか
独学との大きな違いがサポート体制です。
初学者の場合、「テキストを読んでも意味がわからない」「この問題の違いが理解できない」という場面が出てきます。
そこで質問制度があると、疑問をそのままにせず学習を進められます。
ただし、「質問できる」と書いてあっても、講座によって条件は異なります。
確認したいのは、
- 質問回数
- 質問方法
- 回答までの期間
- 講師が回答するのか
- 学習相談ができるのか
- サポート期間
などです。
例えばスタディングはQ&Aチケット制を採用しており、2027年合格目標のフルコースには30枚のQ&Aチケットが付いています。
一方、クレアールは質問回数無制限を特徴として掲げています。
このように、同じ「質問サポート」でも仕組みは異なります。
2-3. 【受講費用】受講料金と合格特典・給付金制度のバランス
社労士通信講座の価格は、数万円から20万円を超えるものまで幅があります。
しかし、単純に「一番安い講座」を選ぶのはおすすめできません。
例えば、安い講座を選んだものの問題演習が足りず、別途問題集や模試を購入することになれば、最終的な費用は高くなる可能性があります。
反対に、高額な講座でも、すべての教材を使い切れなければ費用対効果は下がります。
したがって、
受講料+必要な追加教材-利用できる給付・特典
という考え方で比較することが重要です。
また、一般教育訓練給付制度の対象講座なら、一定の条件を満たすことで教育訓練経費の20%、上限10万円が支給されます。
ただし、すべての通信講座・コースが対象ではありません。
「このスクールなら給付金が使える」と判断するのではなく、申し込むコースそのものが対象かどうかを確認してください。
2-4. 【学習スタイル】スマホ完結型か・紙テキスト併用型か
自分の生活スタイルに合っているかも重要です。
例えば、仕事が忙しく、自宅でまとまった勉強時間を確保しにくい人なら、スマホ中心の講座が向いています。
一方、テキストに書き込みながらじっくり勉強したい人は、紙教材が充実している講座のほうが使いやすいでしょう。
スタディングはスマホ学習に強く、2027年版では冊子版テキストも用意されています。
ユーキャンもメインテキスト10冊と問題集4冊について、紙とデジタルの両方で利用できる構成です。
重要なのは、「人気の講座=自分に合う講座」ではないということです。
毎日どこで勉強するのかを考えてから講座を選ぶと失敗しにくくなります。
2-5. 【合格実績】公表されている合格率・合格者数の信頼性
合格実績は魅力的な比較材料ですが、数字だけで講座の優劣を判断するのは危険です。
例えばフォーサイトは2025年実績として合格率63.0%を公表していますが、「確認テスト・学力テストの条件を満たし、受験番号を提出した受講生」を対象に算出しています。
スタディングも公式サイトで合格率63.16%を掲載していますが、「答練・模試で一定の学習到達度に達した受講生」を母数にしています。
これらは一般受験者全体の合格率5.5%と単純比較できる数字ではありません。
したがって、
「合格率○%だから、この講座が一番合格しやすい」
とは判断しないようにしましょう。
確認すべきなのは、
- 分母は誰なのか
- 何人を対象にしているのか
- 合格者数は何人なのか
- アンケート回答者だけではないか
- どの年度の実績なのか
という点です。
3. 初学者におすすめの社労士通信講座5選
ここでは、初学者が比較しやすいように、スタディング、アガルート、フォーサイト、クレアール、ユーキャンの5社を紹介します。
初学者向け社労士通信講座比較表
| 講座 | 初学者向けの特徴 | 料金の目安 | 教材・学習スタイル | サポート・特徴 |
| スタディング | スマホ学習・低価格 | 44,400円〜 | Web中心+冊子版あり | AI学習・Q&A |
| アガルート | 網羅性・講義重視 | 97,020円〜 | テキスト+Web講義 | 質問・合格特典 |
| フォーサイト | 効率重視 | 59,800円~ | フルカラー+Web | eラーニング・質問 |
| クレアール | 効率学習・再受講リスク対策 | 158,000円~ | Web+教材 | 質問回数無制限など |
| ユーキャン | 初心者向け・紙教材 | 79,000円 | 紙+デジタル | 添削・質問 |
※料金は2026年8月時点で公式サイトに掲載されている情報をもとにした目安です。キャンペーンやコースによって変動します。
3-1. スタディング|スマホ学習と低価格を重視する初学者向け
スタディングの大きな特徴は、スマホを中心に学習を進められることと、受講料を抑えやすいことです。
特に、動画講義、Webテキスト、問題演習、AIによる学習サポートなどをオンラインで進められる点は、仕事と勉強を両立したい人に向いています。
2027年版では冊子版テキストもカラー化されるなど、紙で学びたい人への対応も強化されています。
おすすめの人
- できるだけ受講費用を抑えたい
- スマホで勉強したい
- 通勤・昼休みなどを活用したい
- AIを使った学習管理に興味がある
- 自分で計画を立てるのが苦手
3-2. アガルート|教材の網羅性とサポートを重視する初学者向け
アガルートは、初学者向けに「入門カリキュラム」を用意しており、法律知識がない人が基礎から学べる構成になっています。
また、合格特典として、対象カリキュラムでは合格時に3万円のお祝い金または全額返金の制度が用意されています。ただし、対象コースや利用条件があるため、申し込み前に必ず確認してください。
なお、アガルートは他の通信講座よりやや高めですが、「高いから合格しやすい」と考えるのではなく、自分が教材・講義を最後まで使い切れるかで判断しましょう。
おすすめの人
- テキストを使ってじっくり学びたい
- 初学者向けの体系的な講義を受けたい
- 合格特典も重視したい
- 教材の網羅性を重視したい
- 質問・サポートを重視したい
3-3. フォーサイト|合格点を効率的に狙いたい初学者向け
フォーサイトは、「量より質」を重視した効率的な学習を特徴としています。教材はフルカラーを採用し、eラーニングを利用して講義や問題演習を進められます。
「分厚い教材を最初から全部覚える」という学習ではなく、試験対策として重要な範囲を効率的に学びたい人と相性が良いです。
おすすめの人
- 効率を重視したい
- フルカラー教材で学びたい
- Web学習も活用したい
- 短期間で集中して勉強したい
- 教材のわかりやすさを重視したい
3-4. クレアール|1年で合格できるか不安な初学者向け
クレアールは、「非常識合格法」と呼ばれる効率重視の学習法を特徴としています。過去問を分析し、重要度の高い範囲に学習を集中させる考え方です。
さらに初学者に注目してほしいのがセーフティコースです。1年に合格できなかった場合にも、翌年合格を目指して学習を継続できる仕組みになっています。
再受験する場合の「もう一度講座を買い直すリスク」を抑えたい人には、大きなメリットです。
おすすめの人
- 1年で合格できるか不安
- 不合格時の追加費用を抑えたい
- 効率的に重要論点を学びたい
- 質問サポートを重視したい
- 2年間の学習計画も視野に入れたい
3-5. ユーキャン|知名度と初心者向けの教材を重視する人向け
ユーキャンは、長年通信教育を提供してきた大手通信教育サービスです。
現在の社労士講座では、メインテキスト10冊、問題集4冊を紙・デジタルの両方で利用できます。さらに動画講義、Webテスト、スケジュール管理機能なども用意されています。
また、教育訓練給付金の対象講座でもあります。
なお、ユーキャンは2015〜2024年の10年間で、同講座の受講生から1,483名の合格者が出たと公表しています。これは受講生へのアンケート回答に基づく合格者数です。
おすすめの人
- 大手通信教育の安心感を重視したい
- 紙のテキストで勉強したい
- 添削指導を受けたい
- デジタル学習も併用したい
- 初心者向けの教材を重視したい
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4. 【タイプ別】あなたにぴったりの社労士通信講座の選び方
ここまで5社を紹介しましたが、最終的には「自分に合う講座」を選ぶことが重要です。
4-1. コスパ&スキマ時間重視なら「スタディング」
受講料を抑えながら、スマホで効率的に勉強したい人にはスタディングが有力候補です。
2027年版では44,400円からコースが用意されており、レギュラー、フルと学習範囲に応じて選択できます。
特に仕事をしながら社労士試験を目指す人にとって、スマホ学習は大きなメリットです。通勤時間に講義を聞き、昼休みに問題を解き、帰宅後に復習するという使い方もできます。
「まとまった2時間が取れないから勉強できない」と考えるのではなく、10分、20分の時間を積み重ねることが重要です。
4-2. 教材・サポートを重視するなら「アガルート」「フォーサイト」
紙教材を使って体系的に勉強したい人や、教材のわかりやすさを重視する人は、アガルートやフォーサイトを検討してください。
アガルートは初学者向けの入門カリキュラムを明確に用意しているため、法律知識ゼロから体系的に学びたい人に向いています。
フォーサイトは、フルカラー教材と効率重視のカリキュラムが特徴です。
どちらを選ぶか迷ったら、無料サンプル教材と講義を比較することをおすすめします。
講師の話し方やテキストのデザインは、人によって好みが大きく違うからです。
4-3. 受験リスクを抑えたいなら「クレアール」のセーフティコース
「仕事が忙しく、1年間で800〜1,000時間を確保できるか不安」
「一発合格できなかった場合、もう一度高額な講座を購入するのは避けたい」
このような人は、クレアールのセーフティコースを検討する価値があります。
セーフティコースでは、万が一1年目に合格できなかった場合でも、翌年度の合格を目指して学習を継続できる仕組みがあります。
ただし、「セーフティコースだから2年で必ず合格できる」という意味ではありません。あくまで学習期間を延長できる仕組みが用意されているということです。
5. 受講開始前に必ずやるべき失敗を防ぐチェックポイント
5-1. 必ず「無料サンプル・お試し講義」を受けて相性を確認する
通信講座選びで、ぜひ実践してほしいのが無料体験です。特に初学者の場合、講師との相性は非常に重要です。
同じ内容を説明していても、
「この先生の説明はすごくわかりやすい」
と感じる人もいれば、
「話すスピードについていけない」
と感じる人もいます。
アガルートではサンプル講義・テキストの無料体験を案内しており、クレアールでも無料受講体験や資料請求が用意されています。
できれば2〜3社を実際に試して、
- 講師の話し方
- 講義スピード
- テキストの見やすさ
- 問題演習の使いやすさ
- スマホ画面の見やすさ
を比較してください。
単純な価格比較だけで決めないことが、初学者の講座選びでは特に重要です。
5-2. 給付金制度(一般教育訓練給付制度)の条件を確認する
通信講座の費用を抑えたい場合は、一般教育訓練給付制度も確認しましょう。厚生労働省によると、一般教育訓練給付では教育訓練経費の20%、上限10万円が支給されます。
ただし、利用するには雇用保険の加入期間などの条件があります。
また、講座側が「教育訓練給付対象」と案内していても、自分が申し込むコースが対象なのかを確認する必要があります。
アガルートでは2027年合格目標の入門カリキュラム/フルが一般教育訓練給付制度の対象と案内されています。一方、同じ初学者向けでもライトなどは対象外とされています。
したがって、受講前に公式サイトとハローワークの情報を確認しましょう。
6. まとめ
社労士試験は難関資格ですが、法律知識のない初学者でも挑戦できます。重要なのは、最初から完璧に勉強しようとしないことです。
まずは、
①自分の学習時間を確認する
↓
②通信講座を2〜3社比較する
↓
③無料講義・教材を試す
↓
④自分に合う講座を決める
↓
⑤基礎→問題演習→復習を繰り返す
という流れで進めましょう。
特に初学者は、講座選びに何週間も時間をかける必要はありません。講座を比較したら、できるだけ早く学習をスタートすることが大切です。
社労士試験は、最初にすべてを理解できなくても問題ありません。
学習を続けていくと、労働基準法、雇用保険、健康保険、年金などの知識が少しずつつながってきます。
初めは難しく感じても、講義を聞き、問題を解き、間違えたところを復習する。この繰り返しが合格への土台になります。
「法律を知らないから無理」と考えるのではなく、法律を知らない人が理解できるように設計された初学者向け講座を選ぶことが大切です。
通信講座は、合格まで長期間使う学習サービスです。
数千円、数万円の価格差だけで決めるのではなく、「この講座なら最後まで続けられそうか」を基準に選びましょう。
| あなたのタイプ | 向いている講座 |
| 価格を抑えたい・スマホ中心 | スタディング |
| 教材の網羅性・サポート重視 | アガルート |
| 効率重視・フルカラー教材 | フォーサイト |
| 不合格時のリスクを抑えたい | クレアール |
| 紙教材・大手の安心感重視 | ユーキャン |
これはあくまで目安です。最終的には、無料講義・サンプル教材を実際に確認してから決めることをおすすめします。
社労士試験は長期間の学習になるため、「評判が良い講座」よりも「自分に合っている講座」を選ぶことが重要です。
初学者だからこそ、最初の講座選びで学習環境を整えましょう。そして、講座を決めたら、完璧なスタートを待つ必要はありません。
今日10分でも勉強を始めることが、社労士合格への最初の一歩です。
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7. 初学者の社労士通信講座に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 完全な法律初学者でも通信講座だけで一発合格できますか?
可能です。
社労士試験の受験生には、法律を専門的に学んだ経験がない人もいます。ただし、「通信講座だけ申し込めば合格できる」という意味ではありません。
講義を見るだけでなく、問題演習と復習を繰り返し、必要な学習時間を確保することが必要です。
初学者の場合は800〜1,000時間程度を一つの目安にしつつ、自分の理解度に応じて学習時間を調整しましょう。
Q2. 独学と通信講座で迷っています。どれくらい費用や期間が違いますか?
独学なら市販テキストや問題集などの費用を抑えられます。一方、通信講座では数万円から20万円を超えるコースまで幅があります。
ただし、費用だけで比較するのはおすすめできません。独学では教材選び、学習計画、法改正情報の確認などを自分で行う必要があります。
通信講座ではその部分をある程度任せられるため、「お金を払って学習環境を買う」という考え方もできます。
初学者であれば、特に「何を勉強すればよいかわからない」という状態を解消できる点が通信講座のメリットです。
Q3. 社労士の勉強はいつから始めるのがベストですか?
初学者なら、本試験の10〜12か月程度前から始めるのがおすすめです。
社労士試験は例年8月に実施されるため、8〜10月頃からスタートすると比較的余裕を持って学習できます。
ただし、年明けからでも合格を目指せないわけではありません。
その場合は、1日あたりの学習時間を増やし、通信講座を活用して学習範囲を効率的に進める必要があります。
「いつ始めるか」以上に重要なのは、試験日までにどれだけ継続して学習できるかです。
Q4. 一般教育訓練給付金制度は初学者でも利用できますか?
はい。初学者でも、制度上の支給要件を満たしていれば利用できます。
一般教育訓練給付制度では、教育訓練経費の20%、上限10万円が支給されます。
雇用保険の加入期間などの条件があるため、初めて利用する場合でも自分が対象になるか確認が必要です。
また、講座そのものが対象であっても、申込コースによって対象外となる場合があります。
受講を申し込む前に、厚生労働省・ハローワークと講座公式サイトの両方で確認することをおすすめします。
Q5. 社労士通信講座は安い講座でも合格できますか?
合格できます。
受講料の高さと合格可能性が比例するわけではありません。
重要なのは、教材、講義、問題演習、法改正対策、質問サポートなど、自分に必要な機能が揃っているかどうかです。
例えばスタディングは比較的低価格で、スマホ中心の学習環境を提供しています。
一方、より網羅的な教材やサポートを求めるなら、アガルートなど別の選択肢もあります。
「安いからダメ」ではなく、自分の学習スタイルに合っているかを基準にしてください。
Q6. 初学者ならスマホ講座と紙テキストのどちらがおすすめですか?
これは人によって異なります。
通勤時間や休憩時間を活用したい人ならスマホ中心の講座が向いています。一方、テキストに書き込みながら勉強したい人は紙教材が向いています。
迷う場合は、スマホ講義+紙テキストという併用型がおすすめです。「講義はスマホ、復習は紙」というように使い分けることで、それぞれのメリットを活かせます。
Q7. 合格率が高い通信講座を選べば合格しやすいですか?
必ずしもそうとは限りません。通信講座が公表する合格率は、対象者や算出方法がそれぞれ異なるためです。
例えばフォーサイトは一定の条件を満たした受講生を対象に63.0%という2025年実績を公表しています。
スタディングも63.16%という数字を公表しています。
しかし、これらを社労士試験全体の合格率5.5%と単純比較することはできません。
合格率だけではなく、教材・講義・問題演習・サポート・価格・自分との相性まで総合的に比較しましょう。