社労士試験に1年目で合格できず、「2年目はどの通信講座を選べばいい?」「同じ講座を続けるべき?」「他社へ乗り換えたほうがいい?」と悩んでいる方は多いでしょう。
2年目の受験では、1年目と同じように最初からすべてを学び直す必要はありません。すでに一度試験範囲を学習しているからこそ、1年目の失敗原因を分析し、アウトプット中心の学習へ切り替えることが重要です。
私自身、社労士として働きながら試験勉強を続けてきた経験からも、2年目は「勉強量をただ増やす」より、「何を残し、何を変えるか」を決めることが合否を分けると感じています。
この記事では、社労士試験2年目の受験生に向けて、通信講座の選び方や勉強法を詳しく解説します。
【結論】社労士通信講座の2年目はこう選ぶ
1年目の通信講座に満足しており、教材や講師との相性に問題がなかったなら、同じ講座を継続するのが有力な選択肢です。一方、講義が合わなかった、問題演習が不足していたなどの不満がある場合は、他社の通信講座への乗り換えを検討しましょう。
また、1年目の学習で基礎知識が十分に身についており、自分で学習計画を立てて継続できる人なら、2年目から独学に切り替える方法もあります。
大切なのは、受講料の安さだけで決めるのではなく、1年目の不合格原因を分析し、「自分の弱点を補える学習方法」を選ぶことです。
1. 社労士試験の「2年目」は合格の大チャンス!不合格の原因と現状分析
社労士試験の2年目は、1年目よりも有利な部分があります。それは、すでに一度、試験範囲を一通り学習し、本試験の難しさや時間配分も経験していることです。
ただし、「2年目だから合格しやすい」と単純に考えるのは危険です。
社会保険労務士試験センターは、受験回数別の合格率を公表していません。そのため、「2年目受験生は○%が合格する」といった数字を根拠なく信じるべきではありません。
一方で、1年目の学習経験を活かせることは間違いなく2年目の大きなメリットです。
社労士試験は、選択式40点、択一式70点で構成され、さらに科目ごとの基準点も設けられています。単純に総得点だけを伸ばせばよい試験ではありません。
だからこそ2年目は、1年目の結果を分析して「どこを伸ばせば合格に届くのか」を明確にすることから始めましょう。
1-1 1年目に落ちた理由を特定する(インプット過多・アウトプット不足)
1年目の不合格理由として多いのが、テキストや講義を繰り返す一方で、問題演習が不足しているケースです。
「講義を何周も見た」「テキストはかなり覚えた」という状態でも、実際の問題になると正解できないのであれば、知識が得点につながる段階まで定着していません。
特に2年目は、1年目と同じように講義を最初から見直すだけでは、貴重な学習時間を消費してしまいます。
まず確認したいのが、本試験の成績です。
- 選択式と択一式のどちらで失点したか
- 基準点未達の科目はあったか
- 総得点は合格基準まで何点足りなかったか
- 過去問で正答率の低い科目はどこか
- 本番で時間が足りなかったか
- 法改正や一般常識で対応できなかった問題はどれか
たとえば択一式で合格ラインまであと数点だったのであれば、基礎知識をゼロからやり直すより、問題演習の量と精度を高めたほうが効率的です。
逆に、選択式で複数科目の基準点を下回ったのであれば、択一式の演習だけを増やしても十分ではありません。
社労士試験では、選択式・択一式それぞれに総得点と科目ごとの基準があるため、「あと何点必要だったのか」だけでなく、「どの科目で落としたのか」まで分析することが重要です。
1-2 2年目受験生の合格率と必要な勉強時間のリアル
「2年目なら合格率が高い」と言われることがありますが、ここには注意が必要です。
社労士試験センターが公開している合格者統計では、受験者数や合格者数などは確認できますが、「1回目」「2回目」「3回目」といった受験回数別の合格率までは公表されていません。
たとえば令和7年度試験では、受験者43,421人に対して合格者は2,376人でした。単純計算の合格率は約5.5%です。
したがって、「2年目なら○%合格する」と断定するのは適切ではありません。
勉強時間についても同じです。
一般的には年間500〜800時間程度が一つの目安として語られますが、2年目受験生の場合は、1年目の知識量や得点によって必要な時間は大きく変わります。
1年目で択一式40点前後だった人と、合格基準に近い得点まで到達していた人では、必要な学習内容が同じになるはずがありません。
重要なのは「500時間や800時間を達成すること」ではなく、1年目よりも合格可能性を高める学習に時間を使うことです。
2. 2年目の学習スタイルをどうする?「継続」「乗り換え」「独学」の比較
2年目の通信講座選びでは、大きく3つの選択肢があります。
「1年目と同じ通信講座を続ける」「他社の通信講座へ乗り換える」「通信講座をやめて独学する」の3つです。
どれが正解というわけではありません。
冒頭にも申しましたが、1年目の講座に満足していた人なら継続が合理的ですし、教材や講師との相性に問題があったなら乗り換えを検討すべきです。
また、基礎知識が十分に身についていて、自分で学習計画を管理できる人なら独学も選択肢になります。
2-1 同じ通信講座を再受講するメリット(再受講割引の活用)
1年目に利用した通信講座に不満がなかったのであれば、同じ講座を継続するのは有力な選択肢です。
最大のメリットは、教材の構成や講師の説明方法をすでに理解していることです。新しい通信講座に乗り換えると、教材の使い方や学習システムを覚えるところから始めなければなりません。
その点、同じ講座なら「どこに何が載っているか」が分かっているため、2年目の学習をスムーズにスタートできます。
さらに、通信講座によっては再受講者を対象とした割引制度が用意されています。ただし、割引率だけを見て決めるのはおすすめしません。
たとえば、再受講で安くなっても、1年目と同じ弱点が残ったままでは意味がありません。「1年目の講座で合格するために足りなかったものは何か」を考え、その弱点を2年目の講座で補えるか確認しましょう。
2-2 他社の通信講座へ「乗り換え」を検討すべきケース
次のような場合は、他社の通信講座への乗り換えを検討する価値があります。
- 講義を聞いても内容が理解しにくかった
- テキストの構成が自分に合わなかった
- 問題演習の量が少ないと感じた
- 質問や添削などのサポートが不足していた
- スマートフォン学習がしにくかった
- 1年目と同じ勉強法では伸びないと感じている
特に重要なのが、「教材との相性」と「アウトプット量」です。
2年目は、初学者と同じように知識をゼロから積み上げる段階ではありません。すでに一度勉強した人なら、講義時間を短くして問題演習に重点を置く方法も有効です。
そのため、再受験者向けの中上級コースや、答練・過去問・模擬試験などが充実している講座を選ぶと、2年目の学習目的に合わせやすくなります。
ただし、「問題数が多ければ必ず合格できる」わけではありません。
重要なのは、間違えた問題について「なぜ間違えたのか」を確認し、同じ論点を再び間違えない状態まで持っていくことです。
2-3 2年目から「独学」に切り替えるリスクと注意点
1年目に通信講座を利用した人が、2年目から独学に切り替える方法もあります。通信講座の受講料を節約できる点は大きなメリットです。
ただし、独学には注意すべきリスクがあります。特に社労士試験では、毎年の法改正への対応が重要です。
令和8年度試験でも、試験問題について適用される法令等は「令和8年4月10日現在施行のもの」と受験案内に明記されています。
つまり、前年の教材をそのまま使えばよいわけではありません。
また、独学では次のような作業を自分で行う必要があります。
- 法改正情報の確認
- 白書・統計対策
- 最新の試験傾向への対応
- 学習スケジュールの管理
- 模試や答練の確保
- 自分の弱点分析
これらを自分で管理できる人なら独学も可能ですが、「安いから」という理由だけで通信講座をやめるのはおすすめしません。
2年目は、すでに基礎知識があるからこそ、自分でできる部分と、講座に任せたほうが効率的な部分を分けることが重要です。
3. 2年目向け通信講座の失敗しない選び方3つのポイント
2年目の通信講座選びでは、単純な受講料の安さだけで比較するのは避けましょう。見るべきなのは、「1年目の弱点を補える講座か」という点です。
3-1 中上級者向け(再受験者用)カリキュラムがあるか
2年目受験生が通信講座を選ぶ際は、まず「初学者向けだけではなく、再受験者向けのカリキュラムがあるか」を確認しましょう。
特にチェックしたいのが、次のような内容です。
- 中上級者向け講義
- 再受験者向けコース
- 過去問演習
- 答練
- 模擬試験
- 法改正対策
- 白書・統計対策
- 苦手科目対策
2年目は、すべての内容を1から学び直す必要はありません。
もちろん、苦手な分野については基礎に戻ることも必要ですが、得意分野まで初学者と同じペースで学習するのは効率的ではなく、「基礎を確認しながら、早い段階から問題演習へ移行できる講座」が2年目には向いています。
3-2 質問サポートや添削指導など
2年目になると、「知識がない」ことよりも「知識はあるのに問題が解けない」ことが問題になるケースがあります。そこで重要になるのが、質問サポートなどの学習支援です。
たとえば問題を間違えたとき、
「この肢は覚えていなかった」
だけで終わらせるのではなく、
「なぜこの肢を正しいと思ったのか」
「どの条文・論点と混同したのか」
「他の選択肢と何が違うのか」
まで確認すると、知識が得点力へ変わっていきます。
社会保険労務士試験は、社会保険労務士となるために必要な「知識及び能力」を判定する試験と位置付けられています。
そのため、単なる暗記だけでなく、問題文を読み、正誤を判断する力を鍛えることが重要です。
専門家の視点を取り入れられる質問制度や、答案・学習状況を確認できるサポートがあるかは、2年目の通信講座選びで確認したいポイントです。
ただし、質問回数や添削回数が多ければ必ず優れているわけではありません。「自分が実際に使うサービスなのか」という視点で比較してください。
3-3 再受講割引や合格特約などのコストパフォーマンス
2年目は、受講料についても慎重に比較しましょう。
通信講座によっては、過去の受講生を対象にした再受講割引や、合格時の特典などを用意している場合があります。
ただし、ここでも「一番安い講座=一番お得」とは限りません。
たとえば、
- テキスト
- 問題集
- 過去問
- 答練
- 模擬試験
- 法改正対策
- 白書・統計対策
- 質問サポート
など、必要なものがどこまで料金に含まれているのかを確認しましょう。
追加教材を次々に購入する必要があるなら、最初は安く見えても、最終的な費用が高くなる可能性があります。
2年目の通信講座は、「受講料」ではなく「合格に必要なサービスをそろえるための総額」で比較することが大切です。
>> 2年目の社労士通信講座はどこがいい?おすすめ講座の比較を見る
4. 合格者が語る!社労士通信講座を活用した「2年目の勉強法」
2年目の学習で意識したいのが、「インプット中心からアウトプット中心への切り替え」です。1年目は講義を理解することに多くの時間を使いますが、2年目はすでに一度学習した経験があります。
だからこそ、問題を解いて知識の穴を発見し、その部分だけテキストや講義に戻る方法が効率的です。
4-1 1年目の知識を活かした効率的なアウトプット学習術
2年目の学習では、最初からテキストを完璧に読み込もうとしないことがポイントです。
おすすめは、
問題を解く → 間違える → 原因を分析する → テキスト・講義に戻る → 再度問題を解く
というサイクルです。
たとえば、過去問で間違えた問題について、
「知識そのものがなかった」
「似た制度と混同した」
「数字を間違えた」
「問題文を読み違えた」
「正解肢を選ぶ根拠が曖昧だった」
など、原因を分類してみましょう。
こうすると、「勉強しているのに点数が上がらない」という状態から抜け出しやすくなります。
また、通信講座の一問一答や問題演習アプリがあるなら、通勤時間や昼休みなどの隙間時間にも活用できます。
私自身も、働きながら資格試験の勉強を続けてきた経験から、まとまった時間だけに頼るより、毎日の隙間時間を積み上げるほうが学習を継続しやすいと感じています。
ただし、スマートフォン学習だけで本試験対策が完結するわけではありません。定期的にまとまった時間を確保し、複数科目を横断した問題演習や、本番を想定した演習にも取り組みましょう。
4-2 直前期の法改正・白書対策と模擬試験の活用法
社労士試験の直前期には、法改正や白書・統計などの対策も重要になります。
特に法改正は、前年の知識だけで対応できない部分があるため、最新情報に対応した教材を使う必要があります。
令和8年度試験でも、適用される法令等の基準日が定められていることから、最新の受験年度に対応した教材を使用することが重要です。
通信講座を利用する場合は、法改正講座や白書・統計対策、直前対策講座が含まれているかを確認しておきましょう。
また、模擬試験は単に順位や判定を見るためのものではありません。
本番と同じ時間配分で問題を解くことで、
- どの科目に時間を使いすぎるのか
- 集中力がどの時間帯に落ちるのか
- 見直し時間を確保できるのか
- 選択式で時間を使いすぎないか
- 択一式で最後まで解き切れるか
などを確認できます。
2年目は「知識を増やす」だけでなく、本番で点数に変えるためのトレーニングにも力を入れましょう。
4-3 2年目合格に向けたロードマップ
社労士試験2年目の学習を始める際の流れを整理します。
STEP1:1年目の本試験結果を分析する
選択式・択一式の得点、科目別の点数、基準点未達の科目を確認し、インプット不足なのか、アウトプット不足なのか、時間配分なのか、法改正・一般常識対策なのかを分析します。
STEP2:通信講座を比較する
同じ講座を継続するのか、他社へ乗り換えるのかを判断します。特に2年目は、中上級者向けカリキュラム、問題演習、答練、模試、法改正対策などを確認しましょう。
STEP3:早い段階からアウトプットを増やす
講義を聞くだけで終わらせず、過去問や一問一答などを使って知識を得点力に変えていきます。
STEP4:直前期は法改正・白書・模試で仕上げる
最新情報を確認し、本番と同じ時間配分で模擬試験に取り組みます。2年目は、1年目の経験を「失敗」で終わらせず、合格のための材料として使うことが大切です。
5. まとめ:2年目の通信講座選びが社労士合格への最短ルート
社労士試験の2年目は、1年目の学習経験を活かせる大きなチャンスです。ただし、同じ勉強を繰り返すのではなく、まずは「なぜ合格できなかったのか」を分析し、自分の弱点に合った学習方法へ切り替えることが重要です。
1年目の通信講座に満足していたなら継続、教材や講師との相性に問題があったなら他社への乗り換えを検討しましょう。基礎知識が十分で、学習計画を自分で管理できる人なら、独学も選択肢になります。
また、アウトプット不足なら答練・過去問・模試が充実した講座、法改正への対応に不安があるなら最新情報を扱う講座を選ぶなど、「自分の弱点を補えるか」という視点で比較することが大切です。
2年目は単に勉強時間を増やすのではなく、1年目より効率的に、合格につながる学習へ変えていきましょう。
まずは気になる通信講座の「無料体験・資料請求」から始めよう!
2年目の通信講座を選ぶ際は、受講料の安さだけで判断せず、再受験者向けコースや問題演習、答練・模試、法改正・白書対策、質問サポートなどを確認しましょう。再受講割引やスマートフォンでの学習のしやすさも比較ポイントです。
気になる講座が見つかったら、まずは無料体験や資料請求を利用して、「2年目の自分に合った講座か」「弱点を補える内容になっているか」を確認してみましょう。
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